ETC2.0とETCの違いとは?メリットや割引制度、セットアップまで徹底解説!

ETC2.0

最近話題の「ETC2.0」をご存知でしょうか?

「耳にするけど、イマイチよくわからない」
「今のETCで充分満足している」
「普通のETCとどう違うの?」

そんなあなたにここでは、ETC2.0のメリット・デメリットを含めてわかりやすく解説していきます。

これを機会にETC2.0の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ETC2.0とは

ETC2.0とは、いままでのETCがもつ高速道路利用料金の自動支払いの機能(料金収受システム)から、渋滞回避、安全運転支援、災害時の支援といった運転支援システムへと進化した次世代のETCシステムのことです。

ITSスポットと呼ばれる高速道路に設置された通信アンテナからの情報をDSRC車載器でやりとりすることで、より細かな道路情報や画像などを使ったサービスを受けることができます。

ETC2.0のキーとなる2つの仕組み

■DSRC車載器
DSCRとはDedicated Short Range Communicationsの略で、車両と無線通信に特化した通信技術のことです。このDSCRを搭載することにより、DSCR車載器では、従来の料金収受だけでなく、様々な情報データをやりとりすることが可能になりました。

■ITSスポット
ITSとはIntelligent Transport Systemsの略で、ETC2.0のサービスを提供するための通信アンテナです。全国の高速道路に約1,600箇所設置されています。ITSスポットを通過するたびに新しい情報が自動的に送信されるようになっています。なおITSスポットからの情報受信に通信費用は発生しません。

ETC2.0へ名称統一

DSRC車載器とITSスポットを使った仕組みは、以前(2011年)からありましたが、あまり知名度がなく普及することがありませんでした。当時は「ITSスポットサービス」と呼ばれていました。

国土交通省はこの反省を踏まえ、わかりにくい「DSRC」や「ITSスポット」の名称を2014年に「ETC2.0」として統一しました。

ETC2.0のメリット・デメリット

次世代のETCであるETC2.0には多くメリットがあります。ここではETC2.0のメリットとデメリットを解説していきます。

ETC2.0のメリット

  • ETC2.0独自の割引制度がある
  • 安全運転支援・渋滞回避支援・災害時支援などの情報提供サービスを受けられる
  • インターネット接続により観光情報などが手に入る
  • 道の駅などで一時退出が可能な「賢い料金」が利用できる
  • ETC2.0導入で助成金をうけることができる
  • 新たに導入が予定されているサービスがある

ETC2.0独自の割引制度がある

ETC2.0には独自の割引制度があります。

圏央道(新湘南バイパスを含む)をETC2.0で走行すると約20%の割引をうけることができます。
ETC2.0を搭載した車でETCの入口インターチェンジ及び出口インターチェンジを無線通行するだけで割引が適用されます。

■割引対象期間
全日
■割引率
約20%
■割引対象道路
圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT)
■割引対象車種
全車種

安全運転支援・渋滞回避支援・災害時支援などの情報提供サービスを受けられる

ITSスポットからの情報発信により、安全運転支援・渋滞回避支援・災害時支援などの情報提供サービスをうけることができます。

■安全運転支援
高速道路運転中の落下物や障害物、急カーブや合流注意地点、雪や霜などの天候情報を事前に音声と画像で教えてくれます。

■渋滞回避支援
ETC2.0では、最大で1,000km分の道路交通情報が把握できるため、渋滞情報を確認して渋滞を回避できます。ETC2.0に対応したカーナビゲーションと連携すれば、最短のルートを選択することが可能です。

■災害時支援
地震などの災害情報も災害発生と同時に確認でき、災害時の対応方法を提供してくれます。

インターネット接続により観光情報などが手に入る

高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)、道の駅などでは、インターネット接続サービスにより、地域の観光情報や施設案内が利用ですことができます。

道の駅などで一時退出が可能な「賢い料金」が利用できる

ETC2.0限定で、対象の道の駅で途中退出した場合でも、1時間以内であれば、高速道路の乗り直しの料金が発生しない「賢い料金」サービスが利用できます。

■適用条件

  • ETC2.0搭載車限定
  • 対象のIC(インターチェンジ)、スマートICを利用
  • 対象の道の駅を利用
  • 対象のIC(インターチェンジ)、スマートICを利用後、1時間以内に同じICから再度入場する

ETC2.0導入で助成金をうけることができる

ETC2.0導入に関しては、新規でETC2.0用の車載器を購入する必要があります。

これに対して首都高、名古屋高速、阪神高速などが購入助成として割引キャンペーンなどを行っています。キャンペーンは対象地域や時期によって様々です。

新たに導入が予定されているサービスがある

ETC2.0では、新たに導入が予定されているサービスや高速・大容量の通信システムを利用した様々な活用方法が研究・模索されています。今後ますます便利になっていくことが予想されています。

■一時退出・再進入の料金同一化
災害や事故などで高速道路を一時的に退出、再進入した場合に連続走行とみなし料金を一律にするサービスが導入予定です。

【現在】
一旦退出した場合、再進入しても新たな走行として別途料金がかかる。【導入予定】
再進入でも連続した走行として料金同一化


■渋滞を避けたルートを選択することにより料金を割引

ETC2.0の道路情報を利用し、渋滞緩和のため渋滞を避けて走行した場合に料金を割引制度の導入が予定されています。

その他、経路情報を活用し、車両管理システムや駐車場の自動決済、民間サービスとの連携など、ETC2.0は多くの可能性を秘めています

ETC2.0のデメリット

  • 導入費用がかかる
  • 古いDSRC車載器(2015年6月30日までに購入)は再セットアップが必要
  • 渋滞回避情報に問題がある

導入費用がかかる

ETC2.0を利用するにはETC2.0対応の車載器を購入して取り付ける必要があります。
ETC2.0用の車載器には大きく3つのタイプわかれます。

  • GPS付発話型
  • カーナビ連動型
  • スマホ連動型

いずれも従来のETC車載器より割高で、取り付けセットアップ料金を含めると3万円程度の導入費用がかかります。

また、カーナビ連動型の場合、カーナビ自体がETC2.0対応でないと使用できないため、古いカーナビを使っている場合は、新たに購入するカーナビを買い直す必要もあります。

古いDSRC車載器(2015年6月30日までに購入)は再セットアップが必要

ETC2.0対応のDSRC車載器であっても、2015年6月30日までに購入したDSRC車載器は新しいETC2.0に対応していないため、取扱い店で再セットアップをする必要があります。

ETC再セットアップの料金は3,000円程度が相場です。

渋滞回避情報に問題がある

全国の約1,600箇所に設置されたITSスポットにより、最大で1,000km分の道路交通情報が把握でき、渋滞回避情報を利用できるETC2.0ですが、スマホの「Google マップ」ナビ機能(無料)やスマホの「Yahoo!カーナビ」(無料)と比較すると精度や範囲ともにまだまだ問題があると言わざるを得ません。

スマホのGPS、ビックデータ、AIを駆使して、常にアップデートを重ねるこれらのスマホアプリにETC2.0が対抗するためには、まだまだ改善の必要があると言えるでしょう。

ETC2.0を導入するには

ETC2.0の情報提供サービスをうけるためには、
・ETC2.0対応車載器の購入
・ETC2.0セットアップ
・ETC2.0対応車載器の取り付け作業
が必要となります。

ETC2.0対応車載器の購入

ETC車載器には、GPS付発話型、カーナビ連動型、スマホ連動型の3タイプがあります。
ETC2.0対応車載器はメーカや商品によって値段や機能に違いがあります。

■GPS付発話型
カーナビ機能はありませんが、音声で情報を伝えることができます。

■カーナビ連動型
受信した情報をカーナビで画像や音声として表示することができます。道の駅などのインターネット接続サービスで地域の観光情報や施設案内なども確認できます。
カーナビ自体もETC2.0に対応している必要があります。

■スマホ連動型
ETC2.0に対応したアプリをスマートフォンにインストールすることにより、ETC2.0で受信した情報をスマホで確認することができます。

ETC2.0セットアップ

ETC2.0のセットアップには、「ETC2.0ショップステッカー」が貼られているETC2.0セットアップ対応店にてセットアップを行う必要があります。

セットアップとは
セットアップとは、ETC車載器に車輌情報を登録する作業のことを言います。ETCシステムを利用するにあたっては、セットアップは必ず行う必要があります。

セットアップ作業は、道路システム高度化推進機構(ITS-TEA)の審査に合格したセットアップ登録店で行います。全ての登録店がETC2.0のセットアップに対応しているわけではありませんので、事前に確認する必要があります。

セットアップには下記が必要になりますので、事前に準備しておく必要があります。
・ETC2.0対応車載器
・車検証
・運転免許証等の身分証明書(本人が確認できるもの)
・委任状(本人以外が申込する場合)


■セットアップの料金

セットアップ費用は、3,000円程度が相場です。

ETC2.0対応車載器の取り付け作業

ETC2.0対応車載器のセットアップが完了したら、使用する車に車載器を取り付ける作業を行います。

通常であれば、セットアップを行った登録店で、そのまま取り付け作業もやってもらいましょう。取り付け作業は、カー用品店やカーディーラーでも受け付けています。

車の配線や電気系統の知識に自身があれば、自分で取り付けることも可能です。


■ETC車載器の取りつけの料金

ETC車載器の取りつけの料金は、5,000円が相場です。

コメント